中学3年生が高校数学で競い合う!勉強に「学年」という限界はない

~全国統一高校生テストから考える、無学年学習と次の10点~

東進諫早駅前校では、毎週グループミーティングを実施しています。

今回のテーマは、**「自分の限界を勝手に決めないこと」**です。

きっかけとなったのは、先日実施された全国統一高校生テストでした。

① 中学3年生が数学ⅠAで64点、数学ⅡBで47点!

今回の全国統一高校生テストでは、ある中学3年生が次のような結果を残してくれました。

  • 数学ⅠA:64点
  • 数学ⅡB:47点
  • 物理:48点

物理は「物理基礎」ではなく、高校の「物理」です。

中学3年生で、すでに高校数学だけでなく物理にも挑戦しています。

ただ、今回お伝えしたいのは、単に「中学生なのにすごい!」という話ではありません。

実は、もっと面白い話があります。

② 数学ⅠAでは負けた。でも数学ⅡBでは勝った!

今回、先ほどの中学3年生と同級生の生徒も、全国統一高校生テストに挑戦しました。

数学ⅠAでは、先ほど紹介した生徒がわずかな差で勝利。

しかし、数学ⅡBでは、もう一人の中学3年生が勝ちました。

つまり、中学3年生で高校数学に挑戦し、互いに競い合える生徒が複数いるということです。

ここが、私が今回最も伝えたい部分です。

一人だけが特別なわけではありません。

同じ学年で、同じように高い基準を持って学習している生徒がいます。

そして、互いに刺激を与え合いながら、さらに上を目指しています。

私は、こういう環境がとても大切だと思っています。

「あいつがそこまでできるなら、自分も頑張ろう」

「今回は負けたけれど、次は勝ちたい」

そんなライバルがいることで、自分一人では到達できなかったところまで成長できるかもしれません。

③ 勉強は無学年。中学3年生が高校3年生に勝つことだってある

私は、学年という区切りで学習内容を制限することが、あまり好きではありません。

「まだ中学生だから、ここまででいい」

「高校1年生だから、数学ⅡBはまだ早い」

「学校で習っていないから、勉強する必要はない」

本当にそうでしょうか?

もちろん、基礎を理解してから次の内容に進むことは大切です。

しかし、理解できているのであれば、学年に関係なく先へ進めばいいと思っています。

勉強は無学年です。

数学ⅠAの問題は、中学3年生が解いても、高校3年生が解いても、同じ問題です。

同じ問題、同じ制限時間、同じ採点基準。

そこに学年によるハンデはありません。

だからこそ、中学3年生が高校3年生より高い点数を取ることだって、十分にあり得ます。

もちろん、高校3年生には大学入試に向けた多くの科目や課題があり、単純に一つの科目の点数だけで学力全体を比較できるわけではありません。

それでも、学年が上だから必ずできるわけではないし、学年が下だからできないわけでもありません。

大切なのは、何年生なのかではなく、どれだけ学び、どれだけ身につけてきたかです。

④ 「あの人は特別だから」で終わらせない

私は、生徒たちとよく「限界を勝手に決めない」という話をします。

「自分はまだ中学生だから」

「自分の学校では、そこまで勉強している人はいないから」

「もともと頭がいい人とは違うから」

そんな理由で、挑戦する前から諦めてほしくありません。

すごい結果を出している人を見たときに、

「あの人は特別だから、自分には無理だ」

と考えるのか。

それとも、

「あの人は何をしているんだろう?」

「自分にも取り入れられることはないだろうか?」

と考えるのか。

その違いは大きいと思います。

現状分析は必要です。

自分の実力を正しく把握し、足りないものを見つけることは大切です。

しかし、今の実力を、そのまま自分の限界にしてはいけません。

今回の中学3年生たちの挑戦が、そのことを考えるきっかけになってくれたらうれしいです。

⑤ 全国統一高校生テストの振り返り面談を実施しています!

さて、ここからは全国統一高校生テストを受験した皆さんへのお知らせです。

現在、東進諫早駅前校では、全国統一高校生テストの振り返り面談を実施しています。

私たちが大切にしているのは、単に点数を確認して終わるのではなく、「なぜその点数になったのか」を明らかにすることです。

例えば、数学で時間が足りなかったとします。

しかし、「時間が足りなかった」という結果だけでは、次の対策は決まりません。

  • 解法が思いつかず、考える時間が長くなってしまったのか。
  • 本来は不要な計算を大量にしてしまったのか。
  • 問題文の条件を読み違え、途中から解き直していたのか。
  • 解ける問題と解けない問題の見極めができていなかったのか。
  • 基本的な公式や知識が定着しておらず、処理に時間がかかっていたのか。

同じ「時間不足」でも、原因によって必要な対策はまったく違います。

英語も同じです。

単語が分からなかったのか。

英文の構造を正しく把握できなかったのか。

設問の選択肢にある言い換え表現を見抜けなかったのか。

文章を読む速度が遅かったのか。

こうした原因を、一つずつ確認していきます。

⑥ 面談には、必ず「問題用紙」を持ってきてください!

振り返り面談では、先生が生徒本人の問題用紙を一つずつ確認しながら、解答に至るまでの考え方を聞いています。

どこで手が止まったのか。

どのような計算をしたのか。

何を根拠に選択肢を選んだのか。

どこで時間を使いすぎたのか。

こうしたことは、点数や正誤の一覧だけでは十分に分かりません。

問題用紙に残された計算過程や書き込み、そして本人からの聞き取りが非常に重要です。

そのため、振り返り面談には、必ず自分が使用した問題用紙を持参してください。

できれば、解いたときの計算やメモ、選択肢を消した跡なども、そのまま残しておいてほしいと思っています。

間違えたこと自体を責めるための面談ではありません。

次に同じ失敗を繰り返さないために、原因を見つける面談です。

⑦ その振り返りが、次の「+10点」につながる

模試を受けて、点数を見て、一喜一憂して終わる。

それでは、非常にもったいないと思います。

大切なのは、その結果を次にどう生かすかです。

例えば、数学で不要な計算を減らせるようになれば、次の模試で最後の問題まで取り組めるかもしれません。

英語で頻出の言い換え表現を理解できれば、今まで落としていた問題が解けるようになるかもしれません。

問題の解く順番を変えるだけでも、得点が改善する可能性があります。

模試の結果は、ゴールではありません。次の学習を改善するための材料です。

私たちは、振り返り面談を通じて、一人ひとりの次の課題を具体的にしていきたいと考えています。

そして、今回の分析と改善が、次の模試での**「+10点」**につながることを目指しています。

最後に ~学年で限界を決めず、結果から次の行動を決める~

今回の全国統一高校生テストでは、中学3年生たちが高校数学で競い合う姿が見られました。

しかし、彼らにとっても、今回の結果が最終目標ではありません。

できた問題もあれば、できなかった問題もあります。

大切なのは、今の点数で満足することでも、落ち込むことでもありません。

自分の限界を勝手に決めず、次に何をすべきかを考え、行動することです。

学年は関係ありません。

中学3年生でも、高校1年生でも、高校3年生でも、今の自分を超えるためにできることがあります。

全国統一高校生テストを受験した皆さん。

ぜひ、問題用紙を持って振り返り面談に来てください。

今回の模試を、次の10点、そしてその先の成長につなげていきましょう!

東進諫早駅前校 山﨑