合格基準の勉強とはなにか
昨学3年生・高校1年生・高校2年生を対象にホームルームを実施しました。
先日の保護者会で保護者の皆さまにお伝えした内容も踏まえながら、今回は生徒たちにかなり厳しい話をしました。
テーマは一つです。
「今の行動のままで、本当に第一志望校に合格できるのか。」
「全然勉強していない」
現在、昨年度の卒業生が、九州大学の夏休みを利用して約1か月間、諫早駅前校で働いてくれています。
そこで、昨年の受験生だった自分たちと、現在の校舎の様子を比較してどう感じるかを聞いてみました。
返ってきた言葉は、非常に厳しいものでした。
「率直に言って、全然勉強していないと思います。」
まず指摘されたのが、校舎に来るまでの時間です。
昨年の受験生たちは、校舎へ向かう途中でも単語カードや参考書を見ていました。当時は制カバンもあり、荷物を持ちながら教材まで開くので、「指がつりそうになりながら勉強していた」と言います。
それでも勉強していた。
「今は両手が空いているのに、何も見ずに歩いてくる人が多いのが信じられない。」
さらに衝撃だったのが、校舎内での過ごし方です。
印刷を待っている数分。
先生への質問を待っている数分。
次の勉強へ移るまでのわずかな時間。
昨年の受験生たちは、少しでも時間があれば単語カードや教材を開いていたそうです。
ところが今は、印刷を待ちながら話をしている人がいる。ブースから席を離れ、外で話をしている人までいる。
卒業生からすると、
「そんなにみんな、もう点数が足りているのかな?」
と思うほどだったそうです。
しかし、実際の模試結果を見ると、決してそうではありません。
学校の休み時間でさえ、
「やばい。先生に言われていた演習が終わらない。」
と焦りながら、みんなで勉強していた。
これが、昨年実際に受験を経験した卒業生から見た、今の校舎との違いです。
これだけやっても、第一志望には届かなかった
ここで知っておいてほしいことがあります。
この卒業生は、決して勉強していなかった生徒ではありません。
むしろ逆です。
共通テストの過去問、二次試験の過去問10年分は当然のように取り組み、大問別演習も1000問近く実施しました。
相当な量の演習を積み重ねました。
そして現在、九州大学に在籍しています。九州大学にも上位で合格しています。
それでも、当時目指していた第一志望校には合格できませんでした。
だからこそ、その卒業生の
「今のみんなは全然勉強していない」
という言葉には重みがあります。
努力した人間だからこそ、努力の基準が分かる。
受験を経験した人間だからこそ、「このくらいで大丈夫」という甘さがどれほど危険なのかが分かります。
成績は、突然100点上がるわけではない
今回のHRでは、感覚だけではなく、東進模試のデータについても話しました。
大学の難易度が違っても、合格していった生徒たちの年間の得点の伸びを見ると、平均的には大きく変わりません。
目安として年間20~24%程度。
月に直せば、およそ**2%**です。
1000点満点なら、1か月で約20点。
もちろん個人差はありますが、ここから分かることは非常に重要です。
受験生として普通に頑張ったからといって、成績が一気に何百点も上がるわけではない。
成績は、毎日の積み重ねによって少しずつ上がっていきます。
共通テスト同日まで、残り約4か月
東進模試では、各大学に合格した先輩たちが、その時期にどのくらい得点していたのかという「合格者平均」を確認できます。
共通テスト同日体験受験まで、残された期間は約4か月です。
仮に受験生と同じレベルで努力し、平均的に月2%ずつ伸ばせたとしても、
4か月で約8%。1000点満点なら約80点。
という計算になります。
ここで、自分の現在地を確認してください。
あと80点伸びれば、第一志望校の合格者基準に到達できますか。
残り20%程度で合格者基準に届くのであれば、ここから本気で「受験生の勉強」に切り替えていけば、まだ十分に勝負できます。
しかし、それでも届かない人はどうするのか。
答えはシンプルです。
受験生よりも努力するしかありません。
月2%では足りないなら、月3%、4%と伸ばすだけの勉強をする。
そのためには、今までと同じ時間の使い方、同じ演習量、同じ生活ではいけません。
「隙間時間」は、本当に隙間なのか
自分には普通以上の伸びが必要だと分かっている。
それなのに、印刷を待ちながら話をする。
質問を待ちながら何もしない。
移動中に何も勉強しない。
校舎に来ても、勉強以外の時間が増えていく。
これは、行動と目標が一致していません。
1回の隙間時間は、たった3分かもしれません。
しかし、その3分を毎日何度も捨て、それを1か月、半年と続ければ、とてつもない差になります。
逆に言えば、そこまで使い切る人間がいるからこそ、難関大学に合格する人たちは強いのです。
「全員合格」は、一人ではつくれない
今回、中学3年生・高校1年生・高校2年生を一緒に集めて話をしたのには理由があります。
受験生になってから急に受験生らしい行動ができるわけではありません。
今の時間の使い方。
今の勉強への向き合い方。
今の「これくらいでいいだろう」という基準。
その積み重ねが、そのまま受験生になったときの自分になります。
そして、校舎の雰囲気は一人だけではつくれません。
誰かが話していれば、話しやすくなる。
誰かが休んでいれば、休みやすくなる。
反対に、周りが必死に単語を覚えていれば、自分も教材を開く。
周りが黙々と演習していれば、「自分もやらなければ」と思う。
努力する空気も、甘える空気も、全員でつくるものです。
だからこそ、一人ひとりがお互いに厳しく、切磋琢磨できる学年・校舎にしてほしいと思っています。
まず、自分に必要な「伸び」を数字で確認しよう
HRに参加した皆さんに、まずやってほしいことがあります。
第一志望校の合格に必要な得点と、現在の自分の得点を照らし合わせてください。
あと何点必要なのか。
同日体験受験までに、どこまで持っていかなければならないのか。
そのためには、1か月で何点、何%伸ばす必要があるのか。
そこまで数字にしてください。
月2%でいい人と、月4%伸ばさなければ間に合わない人では、当然、必要な行動量は違います。
「頑張ります」では足りません。
自分には、どのくらいの努力が必要なのか。
それを数字で理解することから始めてください。
そして、難関大学を目指す人にとって、共通テストはゴールではありません。
共通テストは通過点です。
本当に勝負を分けるのは、その先の二次試験。
だからこそ、基礎を早く完成させ、共通テストレベルを突破し、どれだけ早く二次試験レベルの学習へ入れるかが重要になります。
時間は有限です。
昨日の自分と同じ行動をしていて、昨日とは違う結果だけを求めることはできません。
第一志望校に合格したいのであれば、その願望にふさわしい行動をしてください。
今回、かなり厳しい話をしました。
それでも厳しく伝えるのは、諦めているからではありません。
本気で全員に第一志望校へ合格してほしいからです。
中学3年生も、高校1年生も、高校2年生も、まだ変えられます。
ただし、変えるのは「いつか」ではありません。
今日からです。
全員で努力する校舎をつくりましょう。
そして、全員で第一志望校に合格しましょう。


