高校生の学習は「守破離」で考えるとうまくいく


勉強ができるようになる過程は、才能やセンスの問題ではありません。
実は、多くの分野で共通する「成長の型」があります。
それが 「守破離(しゅはり)」 という考え方です。
守破離とは何か
- 守(しゅ):教えられた型をそのまま守る
- 破(は):型の意味を理解し、一部を破る
- 離(り):型から離れ、自分で考えて行動する
武道や芸道の世界で使われる言葉ですが、勉強にもそのまま当てはまります。
高校3年間を学年別に見ると、この守破離の流れが非常にきれいに重なります。
学年別に見る「守破離」
高1:守 ― とにかく言われたことをやり切る
高校1年生の最大のテーマは
「基礎を固め、勉強の型を身につけること」 です。
- まだ自分流はいらない
- まずは言われた通りにやる
- 途中で自己判断しない
基礎が弱いまま学年が上がると、後で必ず苦しくなります。
高2:破 ― 型の本質を理解し、少しずつ破る
2年生になると、
「なぜこのやり方なのか」 が分かるようになってきます。
- 型の意味を理解する
- 自分なりの工夫を入れてみる
- 勉強を「やらされる」から「自分でやる」へ
ここで大切なのは、いきなり自由にならないこと。
守を十分にやってきた人だけが、破に進めます。
高3:離 ― 自立して勉強できる状態へ
3年生は完全に 自立の段階 です。
- 何をやるべきかを自分で判断
- 模試結果から課題を見つける
- 本番を想定した戦略的学習
「何をやればいいですか?」と聞く勉強から、
「次はこれをやります」と言える勉強へ。
学年別・具体例で見る学習の進め方
高1の具体例
数学の受講 → 高速基礎マスター校で計算演習 → 修了判定一発合格
なぜこのやり方なのか
勉強には「型」があります。
どんなに良い授業でも、受講だけで身につくほど勉強は甘くありません。
必ず演習とのセットが必要です。
特に大切なのが「やり直し」。
- 解いて終わり → ✕
- 間違いを放置 → ✕
高速基礎マスターでは
同じタイプの問題を連続で正解しないと次に進めません。
問題集だと、自分の判断で先に進めてしまいますが、
高速マスターはその「甘さ」を強制的に矯正してくれます。
さらにこの段階で大事なのが 質問する習慣。
特に数学は、解き方を覚えるだけでは意味がありません。
高2の具体例
物理の受講 → 自分の問題集で演習 → 修了判定一般合格
2年生になると、演習の中心は問題集になります。
- 共通テスト対策の数学問題集
- 英語の和訳演習
- 理科の標準問題演習
ここで意識したいのは、
高速マスターで身につけた演習の型を、問題集に横展開できるかどうか。
- 間違えた問題の扱い方
- やり直しの回数
- 理解が曖昧な部分の放置をしない
これができるようになると、型を「破り始めた」状態です。
高3の具体例
模試分析 → 過去問演習 → 大問ごとにできるまで演習
3年生は、過去問が中心になります。
ただし、
過去問を解きっぱなしにする人は伸びません。
- 模試・過去問で弱点を発見
- 必要なら問題集に戻る
- 大問単位で「戦える」状態を作る
この時期は、やり直しだけでなく
- 時間配分
- 本番の緊張感
- 取る問題・捨てる問題
といった 本番力 も同時に鍛えていきます。
まとめ:学年に合った努力をすることが、最短ルート
- 高1は 守:型を徹底的に守る
- 高2は 破:型の意味を理解し、少し破る
- 高3は 離:自立して戦略的に学ぶ
今の学年でやるべきことを飛ばして、
いきなり先に進もうとしても、うまくはいきません。
今、自分は守・破・離のどこにいるのか。
それを意識して勉強するだけで、成長のスピードは大きく変わります。


