【時間を制する者が受験を制す】学習の成果を左右する「時間軸」の意識とは?


はじめに:時間を意識した学習とは
こんにちは。東進衛星予備校 諫早駅前校の山﨑です。
今回は、「時間軸を意識した学習」の重要性についてお伝えしたいと思います。
「一生懸命やっているのに成果が出ない」
「なんだか間に合わない気がする」
こうした悩みを抱える受験生や高校生の多くは、実は“時間軸”の立て方に課題があることが多いのです。
日々の勉強の中で「何を、いつまでに、どう仕上げるか」を逆算して学習できているかどうかが、最終的な成果に大きく関わってきます。
勝利の方程式とは?──東進の合格戦略を知ろう
東進では、長年の合格者データに基づき「勝利の方程式」と呼ばれる学習モデルを提唱しています。
これは、志望校合格者の学習パターンを分析し、合格までの理想的な学習の進め方を体系化したものです。
その中核となるのが以下の流れです:
- 6月末までに全科目の基礎講座を履修完了
- 7月~8月に共通テストおよび2次試験の過去問10年分を演習
- 9月以降はAI演習を通して弱点補強
この「勝利の方程式」を土台とし、逆算的に学習計画を立てることで、確実に合格に近づけるのです。
時間軸をどう調整するか──理想と現実のすり合わせ
しかし、実際には「勝利の方程式通りに進めるのは難しい」という生徒もいます。
たとえば、
- 化学の講座を東進では未履修で、学校でも9月までにしか終わらない
- 数学や英語は前倒しで進められていない
このような場合、「勝利の方程式」のスケジュールにそって学習するのは難しくなります。
そのとき大切なのは、自分の学習環境に合わせて科目ごとに時間軸を調整することです。
理科が間に合わない原因は、実は英語や数学を早めに終わらせておくべきだった、という“逆算ミス”が原因だったりもします。
受験期になって「理科が間に合わない」と焦るのではなく、いつ・どの科目を・どれくらい進めるかを早めに可視化しておくことがカギです。
定期試験こそ、時間軸学習の練習場
高校1・2年生にとっては、**定期テストや模試が“受験の練習試合”**になります。
たとえば、定期試験では次のような時間軸を意識した学習が理想です:
- 1ヶ月前:数学・英語(論表)などの理解科目から着手
- 2週間前:暗記科目(理科・社会・国語など)にシフト
- 1週間前:全体の仕上げと過去問演習・実戦練習
「テスト直前に詰め込む」のではなく、理解が必要な科目は早く、暗記科目は直前にという考え方が重要です。
これは受験勉強にもそのまま応用できるスキルです。
まとめ:学年を問わず、「時間軸」の意識が成果を左右する
定期テストであれ模試であれ、大学入試であれ、
**「何を、いつまでに、どう仕上げるか」**を考えられるかどうかが成果を大きく左右します。
受験生はもちろんのこと、高1・高2の皆さんも
「時間軸を意識した学習」を日々の勉強やテスト対策の中で実践していくことが大切です。
最後にひとこと。
時間はすべての受験生に平等ですが、使い方で差がつきます。
ぜひ、“今”の学習の中で「時間軸」を意識し、合格に近づく学習スタイルを身につけていきましょう。