【新年度スタート】東進生の理想的な学習法

〜10月からの新年度に向けて、改めて「正しい勉強法」を確認〜

東進では10月から新年度が始まります。

新しい学年を迎えるにあたって、まず確認しておきたいのが「東進生としての学び方の原則」です。

■ 大原則の確認

1️⃣ 来校数は成績の伸びに比例する

2️⃣ 講座を受講するだけでは学力はつかない

3️⃣ 東進に通う目的を明確にする

この3つは、すべての東進生に共通する“絶対条件”です。


1. 来校数は成績の伸びに比例する

「東進に通う=学力が伸びる」ではありません。

“通う頻度と時間”が学力の伸びを左右します。

下記の基準は、合格する生徒たちの「最低ライン」です。

学年来校日数学習時間(週)
中学生週3日約8時間
高1生週4日約10時間
高2生週5日約15時間
高3生週6日約20時間
直前期受験生毎日約30時間

「勉強ができるようになりたい」「第一志望に合格したい」ならば、まずはこの基準を満たすことが大前提です。


2. 受講だけでは学力はつかない

「講座を受ける=勉強している」と勘違いしている人は意外に多いです。

しかし、それはサッカーの試合を“見る”だけで上手くなると思っているのと同じです。

講座はあくまで「知識を得る場」であり、定着させるためには以下の実践が必要です。

  • 予習をしてから受講する
  • 受講後に高速基礎マスターで演習を行う
  • ノート整理やテキスト復習を当日中に済ませる

特に「高速基礎マスター」は、単語・熟語・計算力などを鍛える“基礎筋トレ”です。

講座と並行して進めることで、知識が本当に自分のものになります。


3. 東進に通う目的を明確にする

なぜ東進を選んだのか。

「家で勉強できないから」「質問ができる環境があるから」――その理由を、自分の言葉で言語化しましょう。

目的が明確であれば、行動も変わります。

  • 「学習習慣をつけたい」 → 毎日来校し、土日も朝から勉強
  • 「分からないところを解決したい」 → 積極的に質問・相談する

質問は、科目内容に限りません。

先生がなぜその課題を出したのか、どんな意図で学習方針を組んでいるのか――そうした“考え方”を理解することで、あなたの成長スピードは確実に上がります。


■ 各科目の理想的な勉強法

英語:毎日続けることが上達の秘訣

英語は「継続力」がすべてです。

訳し方・読解法が身についてきた段階からは、毎日長文1本を目標にしましょう。

まだ文法や単語に不安がある人は、受講・高速マスター・英文法のいずれでも構わないので、毎日1時間は英語の時間を確保しましょう。

数学:予習を前提に受講する

高校対応講座は、学校の授業を「理解するための予習」として活用します。

授業前までに受講を終え、高速基礎マスターで演習をしておきましょう。

“分かる”ではなく“できる”状態にすることが重要です。

理科:学校よりも一歩先行く学習を

理科は学校進度を待っていては間に合いません。

東進では早期履修を進め、基礎を早めに固めることが重要です。

受講と並行して、学校で配布された問題集でも演習を積み重ねていきましょう。

知識を“使える”段階にまで引き上げることが、二次試験での得点力につながります。

国語:古文・漢文で失点しないようにする

国語という科目は、どうしても現代文の得点が安定しにくい傾向があります。

文章の内容や設問形式によって点数の上下が大きく、同じ実力でも結果がぶれやすい科目です。

そのため、まずは古文と漢文で安定して得点できる状態をつくることが重要になります。

● 古文・漢文は「努力が結果に直結する」科目

古文・漢文は、語彙・文法・句法といった知識の積み重ねがそのまま得点に反映される科目です。

つまり、毎日の積み重ねで確実に伸びます。

そのためにも、高速基礎マスターの学習と並行して古文の受講を進めるようにしましょう。

単語や文法、助動詞の意味などはマスターで繰り返し確認し、受講では読解の練習を積みます。

受講後には、本文の現代語訳を自分で書いてみるなど、理解の定着を意識しましょう。

また、東進生は**「今日のコラム」**を毎日読む習慣をつけることも大切です。

文章を読む習慣を日常的に持つことで、現代文の語彙力・背景知識も自然と身につきます。

● 現代文は「高一での基礎固め」が勝負

現代文は、感覚やセンスではなく「論理的な読み方」を身につけることが大切です。

具体的には、指示語や接続語に注目して、筆者の主張の流れをつかむ練習を積み重ねます。

現代文の本格的な対策は高一のうちに始めるのが理想です。

読解法・要約の基礎を早期に身につけておけば、高二・高三で二次試験対策に入るときに大きなアドバンテージとなります。

もちろん、二次試験で国語が必要な人は高二・高三でも継続して取り組む必要があります。

● バランスを意識した学習計画を

現代文は不安定でも配点が高く、古文・漢文は安定して得点できる。

この両方の特性を理解した上で、安定得点を古文・漢文で確保し、現代文で得点を伸ばす戦略が最も効果的です。

承知しました。

これまでの流れに続く形で、文章の一貫性を保ちながら整えた続きの原稿を以下に示します。


共通テスト・二次試験に向けた学習スケジュール

東進では、高二の3月から共通テストの過去問演習、高三の7月から二次試験の過去問演習を本格的に開始します。

このスケジュールは、大学受験における最短で最も効率的な学習モデルです。

つまり、そこから逆算して学習を進めることが非常に重要になります。

● 高二の2月までに「共通テスト基礎完成」が必須

高二の2月までには、以下の2つを必ず終わらせる必要があります。

1️⃣ 高速基礎マスターの全範囲修了

 英単語・熟語・文法、数学計算演習など、基礎となる部分を完全修得する。

2️⃣ 共通テストレベル講座の修了

 主要科目(英・数・国・理・社)すべてで、共通テストレベルまでを学び切る。

これが完成して初めて、「演習を通して点を取る練習」に入ることができます。

基礎が終わらないまま演習に入っても、ただ問題を解くだけの“作業”になってしまい、得点にはつながりません。


自分のペースを見直す

現在の受講進度や学習時間を見て、このペースで本当に間に合うのかを冷静に確認してください。

多くの生徒は「時間がない」のではなく、「時間をうまく使えていない」だけです。

特に次のような時間は、見直すことで大きな差が生まれます。

  • 登下校の移動時間 → 高速マスターや英単語暗記に活用
  • 朝の30分 → 数学の計算演習や英語の復習に使う
  • 寝る前の15分 → 古文単語や漢文句形の確認
  • スマホ時間の削減 → SNSや動画を1日1時間減らすだけで週7時間の確保

これだけで、平日でもプラス1時間、週に5〜7時間の学習時間を捻出できます。

積み重ねれば、1か月で30時間、半年で180時間以上の差になります。

この差が、最終的な合否を分ける大きな要因になります。


「時間を作る力」も受験力の一部

学力を上げるのは才能ではなく、時間の使い方を意識できるかどうかです。

誰にでも同じ24時間が与えられています。

その中で“学習に充てる時間を確保できる人”が、確実に伸びていきます。

勉強時間を増やすことは、単なる努力ではなく、自分の目標に責任を持つ行動です。

今の自分に足りないのは、やる気ではなく「時間の再設計」かもしれません。

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