ノートまとめは逆効果?目的を見失わない“正しいノート活用術”


こんにちは。東進衛星予備校 諫早駅前校の山﨑です。
「ノートまとめ」は昔から定番の勉強法として多くの生徒が実践しています。
しかし実は、やり方を間違えると逆効果になる危険性もあることをご存知でしょうか?
この記事では、ノートまとめの落とし穴と、効果的なノートの使い方について解説します。
ノートまとめが危険な理由とは?
確かにノートをまとめることは、情報を整理し直すという意味では有効です。
ただし、次のようなケースは要注意です。
❌ こんなノートまとめは危険!
- カラーペンを何色も使い、見た目だけ整えて満足する
- 教科書や資料を見ながら「書き写すだけ」で終わっている
- 時間をかけた割に、内容が頭に入っていない
- 作成することが目的化してしまっている
このような状態では、ノートまとめ=作業になってしまい、学習効果はほとんどありません。
ノートまとめは“アウトプット”として使おう
ノートまとめを効果的に使うには、「思い出す」「説明する」ためのツールとして活用することが重要です。
おすすめの方法は以下の通りです。
✔ 思い出しながらノートを再現してみる
授業の板書内容を、何も見ずに白紙に再現できるようにしてみましょう。
- レポート用紙やルーズリーフを使う
- 自分の授業ノートを見ないで、板書を思い出して書く
- 書き終わった後に正解と照らし合わせて確認・修正
このプロセスは、いわゆる「リトリーバル練習(想起練習)」にあたり、
記憶を呼び起こすことで、より深く定着させることができます。
授業ノートは「きれい」でなくていい
少し話がそれますが、授業中のノートは「見た目のきれいさ」にこだわる必要はありません。
それよりも、先生の口頭説明や雑談の中に出てきた“重要な補足情報”を漏らさず書いておくことが大切です。
板書だけでなく、たとえば以下のような内容は積極的にメモしておきましょう。
- 先生が「ここテストに出るよ」と言った内容
- 図や公式の背景にある説明やエピソード
- 他の単元とのつながり、覚え方のコツ
この“情報が詰まった授業ノート”をベースにして、**後から自分で再構成する「ノートまとめ」**を行うと、効果が大きくなります。
まとめ:ノートまとめは「目的」と「手段」を間違えずに!
✅ ノートまとめは、目的(理解・記憶)を達成するための手段
✅ 見た目のきれいさより、思い出せるかどうかが大事
✅ 授業ノートは補足情報も含めて、“自分だけの教材”にする意識を持つ
時間のかかる勉強法だからこそ、「何のためにやるのか?」を常に意識しながら取り組みましょう。