「線引き」だけではもったいない!効果的な勉強法とは?


こんにちは。東進衛星予備校 諫早駅前校です。
今回は、誰もが一度はやったことのある勉強法「線引き」について、そのメリットと落とし穴、そしてより効果的な学習方法をご紹介します。
線引きは“入口”にすぎない
教科書や参考書に色ペンで大事な部分に線を引く。
この「線引き」は、昔から多くの生徒に親しまれている学習スタイルの一つです。
しかし、この方法には落とし穴もあります。
実際には、線を引いて満足してしまい、それを「覚えたつもり」になってしまうことが多いのです。
線引きだけでは知識の定着にはつながらず、インプットの入口にすぎません。
実際、線を引くだけの学習では記憶の定着率は低いことが、脳科学の研究でも示されています。
たとえば、以下の研究があります:
アメリカ・インディアナ州にあるパデュー大学(Purdue University)心理学部門の教授、**ジェフリー・D・カーピッケ博士(Jeffrey D. Karpicke)**の研究によると、
同じ情報を繰り返し読むよりも、自力で思い出す練習(リトリーバル練習)を行った方が記憶の定着率がはるかに高いことが示されています。
🔑 記憶を“引き出す”行為そのものが、記憶を強化する鍵
脳に「あえて負荷をかけること」が、学習の質を高めるのです。
本当に記憶に残るのは「テスト」と「インターバル」
記憶を強化するには、思い出す(再生)行為そのものが重要です。
また、何度も一気にやるよりも、時間をあけて復習する方が効果的とされています。
この現象は、「分散効果(Spacing Effect)」として知られています。
🧠 分散効果(Spacing Effect)とは?
→ 同じ情報でも、1日後・3日後・1週間後…と間隔をあけて復習することで、長期記憶に定着しやすくなる現象です。
これは、脳が「これは重要な情報だ」と判断する仕組みによるものであり、東進の「高速基礎マスター」や「確認テスト」システムも、この理論に基づいて設計されています。
おすすめの勉強法:線引きを“材料”にする
「線引き」で見つけた重要語句を、次のように活用してみましょう。
ステップ1|線引きをカード化!
- 市販の大きめの単語カードやアプリを使用
- 【表】:線引きしたキーワード
- 【裏】:その意味や説明を自分の言葉で書く
- ポイント:自分なりに「わかる言葉」に変換するのがコツ!
ステップ2|高速で何度もテスト
- カードを1枚ずつ見て、すぐに答えられるかチェック
- 「高速基礎マスター」のように、テンポよく何周も回す
- 最初は正答率が低くてもOK。繰り返すことで精度アップ!
ステップ3|インターバル復習
- 覚えたと思っても、1日・3日・1週間後に再テスト
- 忘れかけたタイミングで復習すると記憶が強化される
- → これが「分散効果(Spacing Effect)」と呼ばれる脳の仕組み!
まとめ|“わかったつもり”から“思い出せる”学習へ!
✅ 線引きだけでは、記憶に残らない
✅ 「テスト形式」でアウトプットすることが効果的
✅ インターバルを活かした復習で、忘れない学習を実現
✅ 自分の言葉に置き換えることで、理解が深まる!
今やるべきことは、線を引いたあとに「カードに変える」一歩。
そして、思い出す・テストする・間隔をあけて復習するという記憶に残る学習サイクルに変えていくことです。
東進では、AI演習や高速基礎マスターなど、こうした脳科学的学習法を日常的に実践できます。
ぜひ日々の勉強に取り入れて、点数に直結する“本物の力”を身につけましょう!