言語化する大切さ【志作文を書こう】

言葉の持つチカラ

「共通テストまで、もう260日しかないよ。間に合わないかもね。どうしようか」

「共通テストまで、まだ260日あります。どうにかして受験に、間に合わせよう」

この2つはよく言われる表現の違いですが、その言葉を受け取り十分理解し『自分の言葉として』発信し行動に移すとき、どのような気持ちでしょうか。

また、どちらの言葉が、自分にとってよりいい結果を生み出すように感じるでしょうか。

人間は言葉で考え、決めて、行動する

人は言葉によって物事を具体化・抽象化します。そしてまた言葉を用いて思考し整理し判断して、記録・伝達・共有することができます。

他の動物との決定的な差というべき特徴であり、言葉が感情(怒り、恐れ、期待、驚き、喜び、悲しみ、信頼、嫌悪…)を動かし、行動を決定して、得られる結果をも変化させるのです。

ですから、常に頭の中で生まれては消えていく発想やイメージといったアイデアを、適切に言語化するということは本当に大切な能力です。

皆さんは将来きっと大なり小なりの組織の中で仕事をすることになるでしょう。その時に他者に思いを伝え心を動かし、行動してもらうのにも言語化力が必要となるはずです。

そして何より実は、自分自身を奮い立たせ突き動かすことができるのもまた、言葉なのです。

志作文を書こう

東進では毎年5月、高1高2生全員に【志作文】を書いてもらっています。

(※高3生高0生もぜひ、書いてみては?手伝いますよ!)

高校生という時代は人生100年の中のわずか3年間しかありません。

人生最初の1割と少ししか生きていないタイミングですから、将来について書くことは難しいし、すべてが予定通りになんていかないでしょう。

ですが一方で大学進学にあたってはある程度の選択(文理選択や受験科目選択、大学や学部の選択など)を迫られます。その決断に向け十分に悩むことができるのも、この3年間しかないのです。

【志作文】の機会を通して、ぜひ一生懸命に、自分自身と向き合ってください。

皆で取り組むことができるこの機会は本当にチャンスです。

一度きりのこの人生で「自分が成し遂げたいこと」を、とことん、考えてみましょう。とことん、調べてみましょう。そしてとことん、言葉にしてみましょう。

できあがったその文章や言葉は、きっと皆さんを動かす原動力となるはずです。

「意志あるところに、道は開ける」

皆さんの作品を、楽しみにしています。先生たちも協力しますので、頑張りましょうね。

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